最近、FRPプランターのメーカーは耐久年数を10年と公表する様になりました。
今までは具体的な使用年数を表明することはありませんでした。
メーカー側もそろそろ、そういうことでは通らないと察知したのではないのでしょうか。
メーカーが行う10年という内容は、10年は使えそうだけれど環境によりばらつきがあるということです。
具体的年数を揚げるものの、実は10年持つ可能性があるということなのです。
植物を育てられる環境をプランターに求めるならば10年使えるというのは妥当だと考えられます。
実は、webで検索して、FRPプランターの耐用年数が表示されているアコーディオンがあって、それでは20年と書かれている場合があります。
これは、おそらくAIがなんらかの情報をかき集めて作られたものなのでしょう。
このことは間違っています。
そうなのです。プランターが景観を構成する要素であるということからすれば、10年というのは相当オーバーな公表です。
というよりも欺瞞に近い答えです。メーカーがはっきり言えないのはそれが原因なのです。
FRPプランターの景観を保持できる性能はせいぜい3年から5年しかありません。
街を花々で綺麗にしようとFRPプランターを導入するならば、その性能はせいぜい5年が限界ということです。
多くの行政が都市の景観に醸成にFRPプランターを導入しています。
このことはおそらく40年以上も前から続いていることです。
ですから、その業務を請け負う造園業者や近隣住民はFRPプランターとはどの様なものかはとても良く知っています。
その方達が答えるFRPプランターの寿命は10年と答えることもありますが、見苦しくないかと聞き直すと必ず答えに窮してしまいます。
以下の画像は10年以上経過したFRPプランターです。


急に劣化する筈もなく、相当前からこの様な状態であったことは想像できます。
それでも、新調してから5年経過したものはまだまだマシであることは確かです。
このプランターを設置しているのは行政ですが、
民間の施設ならばイメージに傷がつくのでこの様なプランターはとっくに撤去して廃棄してしまっているのです。
結論として、FRPプランターは10年の耐用年数があるとはいえません。
FRPプランターの耐用年数は5年だと見るのが妥当でしょう。
また、FRPプランターは使い古された後の処理方法が決まっていません。
焼却処分の方針を示す行政もありますが、有毒ガスが発生するので焼却場は受け入れません。
その結果、埋め立てておしまいです。
これは事実であり現実です。
埋め立てられたFRPプランターは永遠に残ります。
仮に耐久年数を10年としても、自分が導入したFRPプランターがたったの10年間使用するために、自信が没した後も遠い未来をも汚してしまうことに悲しみを覚えます。